※本記事は株式投資の基本用語を学ぶための一般的な情報をまとめたもので、特定の金融商品・銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。株式投資には価格変動などにより元本割れとなるリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
- 株を調べると、アルファベットだらけで止まってしまう
- まずはこれだけ|株の基本用語12個を一画面で確認
- ① 株価|株1つの値段
- ② 時価総額|会社全体を株価で見るといくら?
- ③ 売上高・④ 営業利益・⑤ 純利益|まずこの3つをセットで覚える
- ⑥ EPS|1株あたり、いくら利益を出した?
- ⑦ PER|利益の何倍まで株価が買われている?
- ⑧ PBR|会社が持つ純資産の何倍の株価?
- ⑨ ROE|預かったお金をどれだけ上手に利益へ変えた?
- ⑩ 自己資本比率|会社のお金のうち、返さなくていいお金はどれくらい?
- ⑪ 営業CF|本業で本当に現金が増えた?
- ⑫ 配当利回り|株価に対して配当はいくら?
- 全部を一度に覚えなくても大丈夫
- 実際にこれらの数字を使って企業を絞ってみた
- まとめ
株を調べると、アルファベットだらけで止まってしまう
株について調べ始めると、PER、PBR、ROE、EPS……と、いきなり知らない言葉がたくさん出てきます。
私も企業を調べるとき、「この数字は結局、何を表しているのか?」を一つずつ確認することがあります。
そこでこの記事では、株初心者がまず知っておきたい言葉を12個に絞りました。難しい定義を暗記するのではなく、「ざっくり何を見る数字なのか」が分かることを目標にします。
まずはこれだけ|株の基本用語12個を一画面で確認
スマホで見返しやすいように、まず意味だけを短くまとめます。詳しい説明はこのあとです。
| 用語 | ひとことで | 見るもの |
| 株価 | 株1つの値段 | 市場の評価 |
| 時価総額 | 会社全体の株の値段 | 会社の規模 |
| 売上高 | 商品・サービスを売った総額 | 商売の大きさ |
| 営業利益 | 本業で残った利益 | 本業の稼ぐ力 |
| 純利益 | 最後に残った利益 | 最終的なもうけ |
| EPS | 1株あたりの利益 | 1株の稼ぐ力 |
| PER | 利益に対して株価が何倍か | 株価の水準 |
| PBR | 純資産に対して株価が何倍か | 株価の水準 |
| ROE | 自己資本でどれだけ利益を出したか | 資本効率 |
| 自己資本比率 | 返済不要のお金の割合 | 財務の安定性 |
| 営業CF | 本業で増減した現金 | 現金を生む力 |
| 配当利回り | 株価に対する年間配当の割合 | 配当の水準 |

① 株価|株1つの値段
株価は、その会社の株1株につけられている値段です。たとえば株価が1,000円なら、基本的には「1株=1,000円」という意味です。
ただし、株価が高い会社ほど会社自体が大きい、とは限りません。そこで一緒に見たいのが次の「時価総額」です。
② 時価総額|会社全体を株価で見るといくら?
時価総額は、ざっくり言えば「株式市場がその会社全体につけている値段」です。
基本は「株価 × 発行済株式数」で考えます。株価だけでは会社の大きさを比べにくいため、企業規模を見るときによく使われます。
③ 売上高・④ 営業利益・⑤ 純利益|まずこの3つをセットで覚える
この3つは会社の成績を見る基本です。
売上高は、商品やサービスを売って得た金額の合計。そこから本業に必要な費用を引いて残るのが営業利益。さらに税金などさまざまな要素を反映して、最終的に残るのが純利益です。
たとえば100万円売れても、経費が99万円なら利益はほとんど残りません。そのため「売上が大きい」だけでなく「利益がどれくらい残っているか」も大切です。

⑥ EPS|1株あたり、いくら利益を出した?
EPSは「1株あたりの利益」です。会社全体の利益を、株数で割って考えます。
たとえば1株あたり100円の利益を出している会社なら、EPSは100円です。このEPSは、次のPERを考えるときにも使われます。
⑦ PER|利益の何倍まで株価が買われている?
PERは「株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)」で求めます。
株価1,500円、EPS100円ならPERは15倍です。初心者のうちは「会社の利益に対して、株価が何倍になっているかを見る数字」と覚えれば十分です。
ただし、PERが低ければ必ず割安、高ければ必ず割高というわけではありません。成長期待や業種によって水準は大きく違います。
⑧ PBR|会社が持つ純資産の何倍の株価?
PBRは、株価と「1株あたり純資産」を比べる指標です。
ざっくり言えば「会社が持つ純資産に対して、株価が何倍まで評価されているか」を見ます。PERが利益との比較なのに対し、PBRは純資産との比較、と分けて覚えると分かりやすいです。
⑨ ROE|預かったお金をどれだけ上手に利益へ変えた?
ROEは、株主から預かったお金などの自己資本を使って、どれだけ利益を生み出したかを見る指標です。
たとえば同じ100億円の自己資本を持つ2社でも、5億円しか利益を出せない会社と、15億円を稼ぐ会社では効率が違います。ROEは、その「資本を使う上手さ」を見るイメージです。
ただし借金を増やすとROEが高く見えることもあるため、ROEだけで良い会社と決めないことが大切です。
⑩ 自己資本比率|会社のお金のうち、返さなくていいお金はどれくらい?
会社は、自分たちのお金だけでなく銀行などから借りたお金も使って事業を行います。
自己資本比率は、会社が持つ資産のうち、返済する必要のない自己資本がどの程度あるかを見る指標です。一般に財務の安定性を見る材料になりますが、適切な水準は業種によって違います。
⑪ 営業CF|本業で本当に現金が増えた?
CFはキャッシュフロー、つまり「現金の流れ」です。営業CFは、本業によって現金がどれだけ増えたり減ったりしたかを表します。
帳簿上は利益が出ていても、現金が同じように増えているとは限りません。そのため企業を見るときは、利益だけでなく「本業で現金を生み出せているか」も確認します。
⑫ 配当利回り|株価に対して配当はいくら?
配当利回りは、現在の株価に対して年間の配当金が何%にあたるかを見る数字です。
たとえば株価1,000円で年間配当が30円なら、単純計算では配当利回り3%です。
ただし配当は将来も同じ金額が保証されているわけではありません。利回りだけを見て株を選ぶのではなく、会社の業績や財務も一緒に見る必要があります。

全部を一度に覚えなくても大丈夫
12個並べると多く感じますが、最初から計算式まで暗記する必要はありません。
まずは「売上高・営業利益・純利益」で会社の成績を見る。次に「PER・PBR」で株価の水準を見る。「ROE・自己資本比率・営業CF」で会社の稼ぐ力や財務を見る。最後に配当を見る――くらいの整理で十分です。
実際に会社を何社か見ていくと、同じ言葉が何度も出てくるので自然に覚えていきます。
実際にこれらの数字を使って企業を絞ってみた
先日、私は会社四季報オンラインを使い、自己資本比率、営業利益率、ROE、営業CFなどを条件にして、景気後退時の耐性を調べてみたい企業を115社まで絞りました。
用語の意味がなんとなく分かったら、実際に数字を使うと理解しやすくなります。今回のスクリーニング記事もあわせて読んでみてください。
【内部リンク:景気後退に強そうな企業を四季報で探してみた|7つの条件で絞った結果】
まとめ
株の用語は難しく見えますが、一つひとつは「会社の何を見たいのか」を表す道具です。
まずは、売上高・営業利益・純利益、PER・PBR・ROE、自己資本比率、営業CFあたりから意味をつかめれば、企業の記事や四季報もかなり読みやすくなります。
分からない言葉が出てきたら、その都度戻って確認するくらいで十分です。少しずつ一緒に覚えていきましょう。


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